「フォーラム通信」2024年夏秋号

「横浜から男女共同参画社会の実現を考える」。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が発行する広報誌です。2024年夏秋号の特集は、「いま働く人に聞いてみた~私の職業選択~」「女・男には向かない職業(?)~仕事とジェンダー格差の観点から~」。「母子専用のシェアハウスをはじめて」。


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特集2母子シェアハウスをはじめてさと日本で初めて、母子専用のシェアハウス「ペアレンティングホーム」や、シングルマザー向けポータルサイト「マザーポート」を立ち上げた、一級建築さんにお話を伺いました。未来を築く子ど士事務所秋山立花代表の秋山怜もたちが生きていく将来を見据え、建築士だからこそできるシングルマザーの居住支援や、今後の展望について語っていただきました。史しフォーラム通信2024夏秋号6一級建築士事務所秋山立花代表秋山怜史さん「社会と人生に新しい選択肢を産みだす」ことを理念に掲げ、平成20年に一級建築士事務所秋山立花を設立。住宅、共同住宅、福祉施設などの設計活動を行うとともに、社会課題を解決するためのプロジェクトを企画。平成24年、全国で初めてとなるシングルマザー専用シェアハウス「ぺアレンティングホーム」を立ち上げる。居住貧困に陥る可能性が高い母子家庭に対し新しい住環境の選択肢を産みだした。その後、全国の母子向けのハウス運営者を支援するために、ポータルサイト「マザーポート」を立ち上げて運営。令和元年からはNPO法人全国ひとり親居住支援機構代表理事として、全国の母子ハウスを支える中間支援組織としての活動をしている。その他にも、地域包括ケアの拠点づくりや、こどもたちの住まいを守るための政策提言など活動を広げている。母子専用のシェアハウスを始めたきっかけひと言で言えば「ご縁」でした。母子専用のシェアハウスを始めた当初は、母子世帯の居住に社会課題を感じていたわけではなかったんです。思っていました。2008年に一級建築士事務所秋山立花として独立しました。建築設計事務所のビジネスモデルは不安定なので、生き残っていくためには何か特色を出さなくてはいけないと私自身が一番気になっていたのは、「子育てと仕事の両立」で、建築家として何かアプローチできるんじゃないかと思ってました。例えば、住むだけで子育てが楽になるよ


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