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A1紙媒体デザインやロゴデザイン経験を経て、現在はWEBとUI※を取り扱い、デザイナーの仕事をしています。職場の男女比率はほぼ半々で、男性がやや多いかと思います。※UI:UserInterfaceの略。Userは利用者の意味で、WebサービスやWebサイト、アプリケーションやソフトウェアの利用者のこと。Interfaceは境界面という意味で、IT用語として、2つの異なるシステムやプログラムを結びつける備品やプログラムのこと。A2きっかけは大学での学びです。デザインには芸術的なイメージがありましたが、実は「設計」の解釈もあることを学びました。デザインは才能ありきのものではなく、とても論理的でした。周りを見渡せば、社会はデザインで溢れていて、それがとてもおもしろく感じました。自分自身がデザイナーの立場として、社会と関わりをもちたいと思うようになりました。A3強いて言えば、狭いオフィスで男女共同トイレに嫌悪感があったことです(笑)。人に恵まれていると感じま特集1いま働く人〜わたしのA1横浜港の観光船で船員をしています。船員の男女比は6:1です。A2父が横浜港でパイロットボートや観光船等の仕事に携わっており、父の勧めで小型船舶操縦士の資格を取得しました。観光船のアルバイトを始めて、船内ガイドや操船をしたことがきっかけです。A5私は船のことを学ぶ水産学校や海技学校を卒業したわけではありません。普通の大学を卒業して今の仕事に就いています。夢がある人も、そうでない人も時間を気にせず、自分が学びたいことを積極的に学び、さまざまなことを経験して、どうしたらなりたい自分になれるのか、たくさん時間をかけてみてください。A3小型船舶では特に、作業着や制服に着替える場所やタイミングに気を遣います。さん株式会社ポートサービス船員小原はおらA4観光船では、船からならではの美しい横浜港の景色をお客様に楽しんでいただき、「楽しかった」「また乗りたい」「ありがとう」と直接お声掛けしてもらえたときや、お客様の笑顔を見ることができたとき、やりがいを強く感じます。インフォ・ラウンジ(株)デザイナーY.Nさん特集1いま働く人に聞いてみた〜わたしの職業選択〜A1神奈川県立大和高校で家庭科教諭をしています。野球部の顧問であり、一般財団法人神奈川県高等学校野球連盟で理事も務めています。家庭科教諭の男女比は、1:9ぐらいの割合だと思います。A2中学生の時から、漠然と「学校の先生になりたい」と考えていました。学校生活が楽しく充実していたことと、家庭で父の病気等で大変な時に、学校の先生方に支えてもらい、自分自身も「生徒と関わり、支援したい」と思うようになりました。高校生になっても、その気持ちに変わりはありませんでした。男性家庭科教諭(現横浜清陵高校野球部監督、野原先生)の新聞記事を見て、これから先の時代、男性家庭科教諭の魅力、可能性を感じました。改めて家庭科について学ぶと、すごくやりがいのある教科でした。そこから野原先生と同じ横浜国立大学に進み、教育学や家庭科を学び、野球部の顧問としても生徒の成長に関わりながら活躍したいと思うようになったのがきっかけです。A3「男性なのになぜ家庭科教諭に?」という質問が多いことが大変かもしれません。興味を持っているからこその質問ですし、その質問をする方にとっては、これまでの固定概念が崩れた証でもあります。ジェンダーフリーや多様性を認め合う世の中において、存在で示していけるのは良いことではないかと考えています。大人だけでなく、私が高校時代、野原先生から刺激を受けたように、これからを生きる高校生に向けて、生きるモデルとして授業で伝えられたらなと思います。A4生徒の成長を目の前で見られることや、一歩踏み出す勇気がない生徒が何かのきっかけで自信をつかみ、大人に近づいていく姿を見られることは嬉しく、やりがいを感じます。そして、卒業後、就職して社会で活躍している様子を聞くと嬉しい気持ちになります。A5進路選択や職業選択でいろいろ悩むと思いますが、目の前のことを全力で一回やってみると楽しさ、面白さが追究できると思います。自分らしさを大切に、多くのことにチャレンジしてください!野の須すな神奈川県立大和高等学校家庭科教諭那さん3フォーラム通信2024夏秋号