「フォーラム通信」2024年夏秋号

「横浜から男女共同参画社会の実現を考える」。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が発行する広報誌です。2024年夏秋号の特集は、「いま働く人に聞いてみた~私の職業選択~」「女・男には向かない職業(?)~仕事とジェンダー格差の観点から~」。「母子専用のシェアハウスをはじめて」。


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す。私が安心して働くことができているのは、周りの方の気遣いがあってこそかもしれない…と思います。周りに甘えすぎず、気を遣える人でありたいです。A4好きなことを仕事にしているので、毎日が楽しいです。自分で自分を褒めてあげられるような仕事ができると、自己肯定感も満たされたように感じ、安心します。お客さんや社内からの褒め言葉は本当に嬉しいです。A5とにかく自分のことを大切にしてあげてください。あれもダメ、これもダメとか、こうあるべきだとか…今はSNSで他人の思想が視界に入ってき過ぎるので、振り回されてしまいがちだと思います。自分のケアができるのは自分自身です。自分はどうすれば嬉しいのか、喜びを感じるのか、悲しいのか。選択や決断に対して、自分本位で向き合えば、ブレない軸ができて生きやすくなる、日々は楽しくなっていくと思います。A1現在、病棟で看護師をしています。仕事内容は、患者さんの治療や日常生活の援助、家族への指導など多岐にわたります。男女比は、病棟には20人近く看護師は在籍していますが、男性看護師は今1人です。もっとたくさん在籍していた時期もありましたが、それでもまだまだ男性は少ないです。A2社会人経験後、看護師になりました。元々は福祉や飲食など、いろいろな仕事をしていたのですが、人と関わる仕事に魅力を感じて志しました。困っている人の手助けが少しでもできるなら…そういった思いがありました。看護学校も男性の募集人数を増やし始めた時期だったこともあり、入学することができました。入学時の男女比は、男性20名、女性60名の1:3でした。A3男性が少ないと寂しさはありますが、病院にはさまざまな職種の人たちが働いているので、職種に関係なく仲良くなっていると思います。病棟では、患者さんのケアで力仕事はたくさんあるため、率先して行うようにしています。A4感謝の言葉を言われるたびに嬉しく思います。また患者さんの変化を感じるたびに、とてもやりがいや面白さを感じることができます。一方で新しい技術や知識を日々習得しなければならず、自己研鑚は必要不可欠な職種だと思っています。自分の学んだことが患者さんに直結するため、向上心をもって勉強を続けることができています。A5看護師はまだまだ女性が多いですが、男性も活躍の場がある職種だと感じています。きっと看護師は一生学び続けることができ、とてもやりがいのある仕事だと思うので、ぜひ男性女性ともに看護師を目指してください!済生会東神奈川リハビリテーション病院さん野のはな看護師花に聞いてみた職業選択〜Q1現在どんな仕事をしているか、男女比についてQ2今の仕事に就いた理由Q3女性あるいは男性の数が少なくて良かったこと、大変だったことQ4仕事でやりがいを感じたことQ5ユース世代へメッセージA1警防課ではしご消防車の機関員※として働いています。戸塚消防署では全職員187人のうち、女性8人が勤務しています。そのうち火災などの災害対応に携わっているのは5人です。横浜市消防局全体では、女性の割合は5%弱です。※専門の教育を受けた消防車両を運転・操作する職員A2学生時代、制服姿の警察官にあこがれ、警察官になるために勉強をしていました。そのころ自宅の近所で火事があり、現場で働く消防隊員の姿を見ました。現場に向かって走ってくる大きな消防車はとても迫力があり、自分も消防車を運転してみたいと思ったのがきっかけです。A3女性の機関員はまだまだ少ないですが、運転に関して言えばそこに年齢や性別の差はなく、女性であっても運転が好きであれば資格をとることができます。消防の機関員は、消防車に装備された火災現場で使用する消防ポンプやはしご装置が最大の効果を発揮できるように、確実に操作をしなくてはいけません。横浜市消防局戸塚消防署檜本さんひのきもとA4はしご車のような大きな車は、車を停める場所の選定によってその後の活動に大きく影響がでるため、道路・建物の状況調査や素早く活動できるように訓練を積み重ねています。良い活動ができたときにはやりがいを感じます。A5消防という仕事の中には、私のように現場で活動する消防隊員だけではなく、さまざまな職種があり、性別にかかわらずできることがたくさんあります。ぜひ一度見学に来ていただき、少しでも気になるものがあればチャレンジしてほしいと思います。フォーラム通信2024夏秋号2


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