「フォーラム通信」2022年夏秋号

「横浜から男女共同参画社会の実現を考える」。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が発行する広報誌です。2022年夏秋号のテーマは、特集「自分の声を大切に」。


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を出すとか文章を書くというところまでに、いろんなハードルがある。そうじゃないと文章って本当に書けないの?って思うんです。もっと本を書くっていうことが誰もが出来ることになった方がいいと思っていて。ジンを書くということで何かを書くことが身近になるんだったらすごくいいと思っていて。でもやってることって本を作ることだよって思います。本のタネは、一人ひとりの中に文章を書いて出すって、小学中岡校の時に一番やってたことじゃないでしょうか。でも、子どもの時って実はそんなに書くことがなかったりする。書くことを探すために、家族で出かけたり(笑)。大人になった今の方が色々な経験をしてるので、0年書くことがあると思うんです。2年生きてれば、今思えば変なバイトやってたなとか、ありますよね。今回、出版部で出した『文集・先生』というものも、日頃、文章とは無縁の人に声をかけて、書いてもらったんですが、そういう人たちの文章っておもしろい。誰もが、平凡な人生を送ってるわけじゃなくて、本のタネが一人ひとりの中にあるんじゃないかと思います。鈴木そうそう。それに、文章を書30いたことがない人の文章が読めるのが、おもしろいなって。そこからその人を知るきっかけにも。ジンがブームになる理由一般的な本より、価格も安い中岡ので、600円でこんなに読めるということで、気軽に手にしてもらえるのでは。鈴木「この薄さ、気になってました」と声かけてくれる方も。イベントで販売した時に、若い方がたくさん来てくれたんですが、見た目がかわいいからと手に取ってくれ、色々と説明するとまず一冊買っていく。その後、「結局、全部ネットで買っちゃいました」と言ってくれたり。そういうのってすごくうれしいです。安達茉莉子さん(※2)の『私中岡の生活改善運動』は、一号で1500部、シリーズ累計で5000部近く売れました。5000部って、一般的に初版がはけて重版になるということ。安達さんも驚いていました。インターネットで、個人が声を上げたりしやすくなったのはすごくいいことだと思いますが、一方では、言葉がないがしろにされていたり、さっと読まれてしまう軽さも感じます。本やジンは、残ってしまうものなので、書く側も覚悟がいる。その強さがあると思います。ジンがブーフォーラム通信2022夏秋号6ムになっているのは、インターネットとは違う発信ができるという魅力なのでは。発信というより、表現、というのが近いかもしれないです。そして、ジンはオンラインでも買えますが、まずは本屋で手に取って、開く体験をしてほしい。たくさんあるジンの中で、そこにしかない出会いがあると思います。※2作家。今号の表紙を描いて頂いています。リソグラフでZINEを作ってみよう男女共同参画センター横浜南・横浜北の印刷室利用案内●利用内容印刷機(リソグラフ)、紙折り機(※横浜北のみ)があります。印刷用紙は各自でご用意ください(ご利用は1回につき、2時間以内)。●利用料金製版代:原稿1枚につき20円インク代:印刷1枚につき1円※コインラック式、10円未満の端数は切り上げ※紙折り機の利用は無料※インクは黒のみ●申込・問合せ下記センター総合受付まで来館か、お電話でお申し込みください。男女共同参画センター横浜南電話:045-714-5911男女共同参画センター横浜北電話:045-910-5723ごく普遍的なことだと思います。ジンで書かれていることはそういうものが多い。いわゆる市販されているISBNがついている本と、違わないけど違う、というか。あんまりジンと言わないよう中岡にしていて、本と言っています。ジンとか冊子とか同人誌とか、卑下して言ってるつもりじゃない人も多いと思うんですけど、「本とは言わないけどジン作ってます」みたいなニュアンスで話している人が多い。それって、本が上、という認識があるんじゃないですか。一般的に、本


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