「フォーラム通信」2019年夏号

「横浜から男女共同参画社会の実現を考える」。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が発行する広報誌です。2019年夏号の特集は、「私、の話」。新連載は「まだ名前の無い◯◯」、「地球で生きてる私たち」。


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私、の話 Personalispolitical!くて、分断は上から作られ、「私たちは無駄に互いに争わされている」と気付いていく流れの中で生まれたものなのです。その意味で、私は、ベーシックインカムってフェミ的だなと思います。北原ほんと。フェミニズムが起こした運動っていうのは、切実な、尊厳と生きるための根本の、「私、の話」だから。別に男と暮らしてたっていいこの間、シングルマザーの友だちが、アパートの賃貸契約書類を持ってこいと役所に言われたと言ってて。自分で借りてるか男が借りてるか確認させられるんだって。何でこんな思いをしなくちゃいけないのかって泣いて悔しがってた。堅田のに。北原未婚のシングルマザーと、結婚して夫と死別・離別したシングルマザーの扱いも、全然、違う。理不尽すぎる。今ある制度の中にちゃんと入っているかいないかで、生活の軸になるところでこんなにも差別されるのはおかしい。私、のフェミニズム北原この前の女の子が虐待され、死んでしまった事件。想像すると、あのお母さんは沖縄でもすごい暴力、DVを受けてきてる……。離婚して、もう一回、結婚し直して、その後、子どもが生まれた。その背景にどんなことがあったんだろうと考えると、全然、遠い話じゃなくて、身近な「私、の話」として感じる人は多い。この人は経済的に困ったんじゃないかとか、実家にいづらかったんじゃないかとか、ちっちゃい子を抱えて、将来が見えなかったんじゃないかとか……そんな時、元夫が来て「やり直そう」と優しく言われたら、「今度こそ、幸せになれるんじゃないか」と思うと思う。もしくは、レイプされて妊娠してしまったのではないか、とか。いろんな選択肢が奪われたんじゃないかなって思う。それって、ほんと、今の女の人たちの状況だよね。選択肢がたくさんあるように見えて、実は奪われてる。コンビニで赤ちゃんが産み落とされていた話も、誰にも言えなかったんだろうな、怖かったんだろうな、お金がなかったんだろうな、性暴力被害だったのかな、病院に行けなかったんだろうな、と色んなことが想像できてしまう。そもそ0万円もも、何で日本って23フォーラム通信2019夏号


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