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特集1人生を楽しくするお金との付き合い方銀行も保険屋さんもあまり信じられない。お金のことを誰に相談すればいい?Q1 信頼できる人であれば誰でもいいのですが、肩書きに振り回されないよう気をつけましょう。注目すべきは、言動と結果が一致しているかと、その人が何によって収入を得ているかの2点です。資産運用についてのアドバイスを聞くのであれば、資産運用で成功している人に聞くべきであり、「アドバイザーの肩書きを持っているけれども、自分自身は資産運用で成果を出しているわけではない」という人をアテにすべきではないでしょう。︱ 自分のお金の使い方を分析するには、何をすればいいですか。 具体的なやり方の一つは、本やインターネットに載っているような「家計簿の平均」と比べてみることです。これは、平均値に近づけるべきということではなく、自分のお金の使い方がどのように平均と違っているかを観察することが目的です。たとえば、食費が平均と比べて突出して高かった場合、それが無意識であるならば、〝浪費〟と言えるでしょう。けれども、もし「私は食材にこだわっていて、オーガニックのものだけを買いたい」といった明確な理由があるなら、それを平均に近づけていく必要はありません。こだわりのある部分にはお金を使い、ない部分で削る。自分の価値観に合わせてメリハリをつけてお金を使うことで、収入自体が変わらなくても、生活の満足度を上げることができます。226のバランスで貯蓄&自己投資を︱ 理想的なお金の使い方はあるのでしょうか。 基本的には、226というバランスをおすすめしています。まず2割は、ぜひ先取り貯蓄をしてください。先取り貯蓄とは、「生活費の余った分を貯蓄する」というのではなく、自動振替や職場の積立貯金の制度を利用して、自動で貯蓄できるようにしておくことです。これを5年続けると年収分程度の金額になり、いざというときのための心強い貯蓄になってくれます。 そして6割を生活費に使い、残りの2割は自己投資に使ってください。自己投資といっても、何に使っていいかわからないと思う方もいらっしゃるかもしれません。コツは、まず「この2割を必ず何かしらに使う」と決めてしまうこと。すると「どうせ使うなら将来につながることにしよう」という建設的な思考になるものです。︱ どこからどこまでを自己投資としてよいのか難しそうです。支出だけが増えていきそう⋮⋮。 そうですね。自己投資にはグレーゾーンも多いです。たとえば「エステは自己投資に入るか?」といったら、それはその人しだいです。投資と言えるのはリターンがあってこそ。リターンがないなら、それはやはり浪費なんです。エステでお肌がつやつやになったとして、それを明確に活かせる場があるのなら、十分〝投資〟と言えますが、なければ〝浪費〟。その使い方が自分にとって投資なのか浪費なのかを、シビアに見極めることが大事だと思います。老後の不安は〝見える化〟して︱ 老後のお金について漠然とした不安を抱える女性は多いです。まず何から始めればいいのでしょうか? 見えないものを〝見える化〟することです。何が怖いって、見えなかったりわからなかったりするものが一番怖いんですよ。暗闇にお化けがいる気がして怖くても、電気をつ3 フォーラム通信2018夏号