「フォーラム通信」2018年春号

「横浜から男女共同参画社会の実現を考える」。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が発行する広報誌です。2018年春号の特集は、「世の中は“息苦しく”なっている?」


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#ミスコン (ミス・コンテスト)独身女性の美を競う審査会。多くの企業から協賛を集め、優勝者に豪華賞品が贈られることも。人種的、身体的、階級的に画一的な女性の美のイメージを強化しており、LGBTQや障がい者など、さまざまなマイノリティーに対して差別的な要素を持つ、とマサキさんは批判。♯多様な人が いる場を守る ための工夫♯友だち 政治 TV・CM リーフレットは、市役所や福祉センター等の行政機関を母とかけずり回って集めました。飲食店にそんなもの置かない方がいいよと言われたりもしましたけど(笑)。そうそう、数ある資料のなかでも、最初になくなったのはDVの情報カードでした。︱ お客さんに差別的な発言があれば、その場にスタッフの方が介入することもあるとか。 ハラハラです。いつもできるわけじゃなくて、もう一回同じ発言が︱ FATCATSは、多様なお客さんが気持ちよくお店を利用できるように、さまざまな工夫をされていますね。公的な相談窓口のリーフレットも豊富です。あったら言おう、相手との関係性ができてからにしようとか、タイミングをはかります。前に外国人の悪口を言っているお客さんがいて、見かねて「いろいろな人がいる場です、特定の国の方を悪く言うのは⋮」と伝えてみたんです。そうしたらその人が「ああ∼そうだね。ごめん!」と。私よりずい分年上の方だったし、プライドを傷つけたかなと不安でしたが、その後もお店に来てくれました。︱ 少し話が広がりますが、マサキさんは今の世の中の流れをどう感じていますか。 ネットを中心に、人種・民族差別の勢いが激しく、不安を感じます。私の近所にもフィリピンやブラジル、パキスタンやネパールなどさまざまな地域から来た人が住んでいますが、すぐそばに暮らしている人たちのことをなぜ排斥しようと思えるのか。 2011年、私が通っていた大学でミスコンを開催する企画が上がりました。ショックだったのは、発起▼生理用品、コットン、あぶらとり紙などアメニティーが豊富。▲公的機関のリーフレットが置かれたラック。相談ホットライン、ひとり親や障がい者向けの支援情報など。▼段差のない広々としたお手洗い。車いすでも使いやすい。◀点字メニュー 常連さんなら〝ジョーク〟にします。「結婚したら女性は働いてもいいけど、家のことはちゃんとしてもらわないとね」という発言に「な∼に言ってんだよバーカ!」と返したこともありました。あとはカッと凝視したり(笑)。その時々の、私たちにできることをやっています。最近は、お客さん同士で注意してくれることもあります。この店ではそれはなしだよという空気ができてきたのかな。がト者フォーラム通信2018春号 6


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