003【横浜連合婦人会館史を読む】横浜連合婦人会館史 100年のバトンを受けとる

「横浜連合婦人会館史」100年のバトンを受け取る(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)


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でしまいますね。オンラインと実際のリアルな場の運営をどう組み合わせていくのか……まだ答えは出ませんが、これからの時代は、新しい形が必要だと思います。小園:形は変えても、当時の婦人会館と同じように、「自信がないけどなにかしたい」と思う人が「ここに来たらなにかできる」と思えるような場にしたいですね。それから、私はもう一つ、当時の女性たちの組織づくりや規約がすごいと思っていて。記録を残すことの重み江刺:現実的ですよね。やはり商人の発想なのかしら?商人じゃないからわからないけど(笑)。明文化しておかないと信頼性が低くなるしね。それから記録を残すというのは、とても大切。戦前の女性団体はちゃんとしていないところが多いけど、野村さんが一生懸命残そうとしてますよね。嶋田:野村さんが残そうとしたのは、文才があって書くことに苦がなかったのかもしれませんね。野村さんは世界旅行の記録『ある明治女性の世界一周日記』(1908年発刊。2009年に復刊)も書いている。当時、「女性がメモを取ることは、はしたない」みたいな考えがあって、その場では書けずに宿に帰ってから思い出して毎横浜連合婦人会館史100年のバトンを受けとる162


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