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人たちの中に、やる気を集めるようなムーブメントをどうやって起こしていったのか知りたいと思いました。運転資金を集めるということや、拠点施設を作るという目標が結果として一つの求心力になったのかもしれませんね。そういった目標達成の積み重ねが自信にもなって、次の「私もできるかもしれない」を生んでいったのだろうとも思います。尹:最初に取材に伺って、この「婦人会館史」(以下略称)を読んだときに、「これは書き残さずにいられなかったんだろうな」という情熱を感じましたね。解散で消えて無くしてはいけない、次につなげたいという先人たちの思いを強く感じました。今回改めて思ったのは、現代で言うと、大学生が社会問題に対して活動を立ち上げていることに似ているのではないかな、ということ。学生の声の通りやすさと、大人の実業家の声の通りやすさは全然違う。でも、今ある既存の問題ではなく、新しい問題に声をあげているということ。妻に財産権がなかった当時、女性が何か社会に出て活動するというのは、今よりもっとやりにくいことだったと思うんですね。この「やりにくさ」は今もなお残っていることだとは思うんですけど。でも、「やりにくさ」を突破して「新しいもの」を作って尹貴淑さん153【座談会】「横浜連合婦人会館史」からいま受け取ること