001【表紙~本冊】横浜連合婦人会館史 100年のバトンを受けとる

「横浜連合婦人会館史」100年のバトンを受け取る(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)


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横浜連合婦人会館史100年のバトンを受けとる76渡辺玉子刀自景仰録高徳を景仰上郎やす世界に名山多しといえどもわが富士山にまさるものはございません。姿正しく八葉の蓮華の如く四時雪を頂きて塵も止めず、四囲連山はその足下に伏して霊山を慕うもののように見えます。わが連合婦人会の諸婦が渡辺会長様の功績を讃え御徳を慕いますことはちょうど連山が富士を仰ぐようでございます。しかも会長様の御功績に比べては富士もまた高いとは申されませぬ。今や連合会は解散されましたが、その事業は市に継承されましていよいよ確実となり、とこしえに栄えてまいることと存じます。昭和十年六月、横浜婦人連合会解散に際し、会長渡辺玉子様の高徳を景仰し、ここに感謝の微意を表します。とじ【刀自】年輩の女性を敬愛の気持ちを込めて呼ぶ称。名前の下につけて敬称としても用いる。浜の歴史岡野まさ子およそ一つの事業を順調に育て上げますには、物質精神共に献身的な努力を捧げて初めて成り立つものでございますが、ことに事業が公共的でありその上婦人団体でございます場合にはとくに仕事がまとまりに


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