001【表紙~本冊】横浜連合婦人会館史 100年のバトンを受けとる

「横浜連合婦人会館史」100年のバトンを受け取る(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)


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続き明治神宮参拝、新宿御苑拝観などなどとても個人では夢にも伺えぬ結構な所を見せていただきました。その後、女子青年会の大会にも上保さんと同道致して出席しましたが、こうした場所へ出ることができましたのもひとえに連合婦人会の会員として末席をけがしておりましたおかげと未だに楽しく思い出して、時々お話を致しております。思えばどこのお集まりよりも、気分のよいお集まりでございました。これもみな渡辺玉子夫人、上郎やす子夫人、野村美智子夫人、その他いずれも教養の深いお方々が幹部にいらっしゃいましたおかげで、私共はよき教えをいただきましたことと感謝致しております。この会が解散になりました時は、ほんとうに残念にも思い、また淋しく感じました。以上まことに取りとめのないことを書きつらねましたが、ただ私自身の楽しかりし思い出をそのまま書き記させていただきました。(昭和一七.一二.二日)連合婦人会の思い出佐藤ヤス横浜連合婦人会の誕生は震災の直後であります。「連合婦人会は天幕の中から生れた」とよく申しますが実にその通りで、市内太田町に基督教女子青年会があって、その焼跡に集合して出来たということであります。それまでは市内に仏教婦人会、基督教婦人会、看護婦会、女教員会などの会が各々その目的に向って聚力を集めて活動していたのでありますが、この曠古の大災難を切り抜けるには、多数の力を集めなければなら73横浜連合婦人会回顧録


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