001【表紙~本冊】横浜連合婦人会館史 100年のバトンを受けとる

「横浜連合婦人会館史」100年のバトンを受け取る(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)


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致しておりますが、横浜婦人のため会館が出来るとのことで、私共もたしか十銭というお金をお出し致しました。その後小さい子供達の育児に追われて、家の中に引きこもりがちでおりましたが、長女が二宮わか子女史の経営される神奈川幼稚園に入り、その幼稚園の演芸会に、会館を拝借して二日間余りました時、始めて内部を拝見致して、重宝な建物と思いました。入会致しましたのはずっと後のことでございますが、毎月二度の評議員会に出席致し、皆様のご意見を伺ったり、余談の中から何かしら有益なお話を伺って帰りますことをほんとうに楽しみの一つに致しておりました。ことにバザーの前の御相談や、インターナショナルの御招待会のお支度などは、ほんとうに楽しい行事でございました。その他紫山流盆景の研究会の製作や、陳列会の製作の時には、山下せう子様の御骨折で、この会館を拝借致しまして、肥った小使の小母さんにもずいぶんお世話になりました。バザーのことインターナショナルの招待会のこと等の年中行事の楽しい思い出は尽きませぬが、ある時野村美智子様からのお勧めで、教化団体全国大会に見学させていただきましたことがございます。最初は同行者五、六人の予定でございましたところ、皆様の御都合がわるくて結局当時事務をやっていらっしゃった伊達さんと二人で、二日間会場の東京青山青年会へ参りました。議事の進行につれて知名の方々で時の文部次官関屋氏を始め、加藤咄堂氏、松本法学博士諸氏の思想問題についてのご意見も拝聴致しまして、三日目には会長の総理大臣斉藤実閣下の官邸にご招待のお茶の会に引横浜連合婦人会館史100年のバトンを受けとる72


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