001【表紙~本冊】横浜連合婦人会館史 100年のバトンを受けとる

「横浜連合婦人会館史」100年のバトンを受け取る(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)


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横浜連合婦人会館史100年のバトンを受けとる62横浜連合婦人会回顧録思い出づるままに牧内志げ私が横浜の婦人会に御仲間入りさせて頂きました最初は、大正天皇御即位式が執り行わせられた大正四年と記憶しております。御祝いの旗を街頭で売るから御手伝い願いたいと渡辺玉子様からの御手紙で出掛けましたのが始まりでございます。今から二十七年も前のことですから花売りとか、旗売りなどすることはなんとなく面はゆい心持ちでございました。それが家庭製作品〔奨励会〕の成立する当時だったのでございます。渡辺様を会長に頂き、二宮わか子様を副会長として事業に乗り出したのでございます。そうしてこの会は、機会ある毎に家庭婦人の方々に有益な講習会を開催したり、また年中行事として春秋二回、横浜開港記念会館でバザーを開いて、製作品や不用品を持ちより廉売して会の運転資金を作って活動した次第でございます。私はバザーを催す時はいつも余興係として働かさせて頂きました。余興が人気に投ずるか否かでバザーの成績に関係するところが大きいのでちょっと心配でもあり、ま


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