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社会保険労務士として開業20年。 行きたい方向が決まっていれば道は開ける
社会保険労務士として開業20年。行きたい方向が決まっていれば道は開ける
秋山社会保険労務士事務所 秋山 恵美子さんAkiyama Emiko
- 取得資格 特技
- 特定社会保険労務士(国家資格)
- わたしの強み
- 明るく前向き
- このしごとに必要な力は?
- コミュニケーション能力、創造力、柔軟性
- 年齢
- 50歳代
人事・労務関係の職歴を活かして社会保険労務士に
短大卒業後、民間企業に入社し、10年ほど人事を担当していました。当時、女性は男性のアシスタント的な立場で、ステップアップは難しい時代。同期の男性達は、どんどん昇進していくのに、私の提案はたとえ褒められても、採用されずに終わることも。会社員を続けることに行き詰りを感じていた頃、仕事の参考にしていた本の著者欄で、社会保険労務士という資格を知りました。そこで、仕事の後、講習会に通うことにしました。当時、社労士の試験合格に必要な学習時間は、1000時間と言われていました。正直言って、しごとをしながら勉強するのは大変でした。残業でたいてい授業には遅れるし、疲れて途中で寝ちゃったり・・・。それで、33歳の時、思い切って退社して、資格取得を目指すことにしました。試験に受かったのが、1994年。翌1995年に開業し、今年で開業20年になりました。
開業7年、しごとが軌道にのる
開業したものの、それからが大変でした。資格を取りさえすれば、新しい世界がすぐ開けると思っていたのですが、違いました。開業すれば、「何とかなる」と思っていたのですが、開業1年目は全然ダメ。そこで、セミナーなどに積極的に出て行くことにしました。そうやって動いていくうちに、動けば次につながるという実感が出てきました。当時、よくやっていたのは、赤い目立つ服を着て、会場の一番前に座って、大きな声で質問するということ。とにかく目立とう、印象を残そうと思って。その甲斐あって、主催者が声をかけてくれて、次のセミナーの講師に、と話がつながったこともあります。人との出会は私の大切な財産です。しごとを広げるのは、口コミが一番。直接話をする機会があれば、信頼感も違います。そうしているうちに、開業3年くらいからうまく回ってきて、7年くらいから、「やっていける!」と確信しました。
社会保険労務士のおもしろさ
社会保険労務士の仕事は、企業に対する社会保険労務手続の代行と企業の人事に関する相談が主です。この激動の時代に、クライアントと一緒に問題解決に向けて対策を考えていけるのがおもしろい。たとえば、組織の中には、人事関係など多くの問題があります。その問題をどう解決したらいいか一緒に考える。そこで問題が一件落着した時、喜びを感じます。
それから、機会あるごとに業界のプロから最先端のお話を聞けるというのもおもしろい。神奈川県はものづくりが盛んで、自動車部品工場の社長さんから「次に来るのは、電気自動車じゃなく、水素自動車だ」なんてお話を伺ったりね。また、自分が興味あることは、積極的に情報源にアクセスします。セミナーに参加したり、制度変更についての審議会を傍聴してみたり。世の中の動きに敏感でいること。これは、しごとをするうえで、大切なことです。