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ベトナム首都:ハノイ主要産業:サービス業、鉱・工・建設業、農林水産業公用語:ベトナム語人口:約9,819万人(2022年)◆男女格差指数(GlobalGenderGapReport2023)順位は72位※日本は125位(146カ国中)大学時代から「自分でお店を経営したい」という夢があったので、経理や経営の勉強をしていました。今はその夢が叶って、大変なこともありますが、やりがいを感じています。日本での生活との違い日本以外の国は大体そうだと思いますが、約束の時間を守ることはほぼないです。家の修理などをお願いし1日のスケジュール6:00起床、家族のご飯の準備や掃除8:00家で英語かベトナム語9:00家で仕事開始12:00ランチは近場のフォーやバインミーを買って済ますの勉強16:00子どもたち帰宅17:00家で夕飯支度21:00子どもたちとともに就寝地球で生きてる私たち〜WorldWomen'sNOW!〜第11回ベトナムベトナムに移住して2014年の10月にベトナムの首都ハノイに来て、丸9年経ちました。東南アジアを一人旅していたとき、ハノイで出会った方から、当時交際していたパートナー(現在の夫)が美容師だったこともあり、「日本人向けの美容室を現地でやったらいいよ」と勧められたことがきっかけです。「ベトナムは活気があり、おもしろそうだな」と思ったのですが、その後結婚、出産などでバタバタし、落ち着いた頃に夫と相談してベトナムへ渡ることにしました。夢だった経営の仕事現在は夫と美容室を経営しており、私は経理と新規店舗の立ち上げサポートなどをしています。新規店舗の立ち上げはコンセプトから考えたり、ベトナムでどんなことが流行っているかを調査したりしています。ても、大体1時間は遅刻、または来なかったり…でもそれが当たり前と思っていると、割と平気です。いちいち腹を立てると身がもたないので、不満に思うハードルは下がったと思います。ベトナムのおすすめベトナムはとにかく麵料理が豊富です。特に、ハイフォンという港町で作られているバインダーという平たい米麺はもちもちしていて大好きです。これに揚げた魚やピーナッツ、野菜を混ぜたバインダーチョンという料理がおすすめです!仕事と子育ての両立についてベトナムは共働きが基本なので、保育園や学校も5時や6時まで子どもを預かってくれるところが多く、控えめな価格でナニーさんを雇うことも可能です。日本は保育園を探すのも大変だということを耳にしますが、そういった問題はまったくないと思います。子育ては、とてもしやすいです。ベトナム人は子ども好きな人が多く、レストランで子どもを抱っこして遊んでくれたり、多少子どもが騒いでも気にしていない人が多い印象です。ただ、外国人だと現地の学校に入学するには言語の壁があるので、必然的にインターナショナルスクールや日系の学校に通うことが多いです。進路選択や職業選択をするユース世代へのメッセージ中学・高校と帰国生が多い学校に通っていたこともあり、海外の文化にベトナム「あるある」エピソードベトナムでは仕事をしない夫を妻が働きに出て支える、というパターンもよくあります。実際に、昼間から男性が集ってお酒を飲んだり、お茶をしながらボードゲームをして遊んでいたり、という現場をよく目にします。触れる機会が多くありました。なので、漠然と「海外に住んでみたい」という気持ちがどこかにありました。移住前、ほとんど休みのない日々が続き、「海外で自分の店を持ったら、もっと自由に働けるのではないか」と思い、移住を決意しました。移住後は、自分たちのペースで動けるようになり、家族の時間は増えました。海外に出ることで、日本の良いところ、良くないところを実感できるようになると思います。日本での常識は海外では常識ではないこと、世界にはいろんな働き方があることを知って、人生の選択肢を増やしていくことで、より自分に合った働き方が見つかるのではないかなと思います。YukaSakashita阪下有佳長女が2歳のときにベトナムのハノイへ家族で移住。美容師の夫と現地で美容室・ヘッドスパ専門店を3店舗経営。趣味はダンスとカポエイラ。ベトナム料理が大好き。9フォーラム通信2024夏秋号