「フォーラム通信」2021年冬春号

横浜から男女共同参画社会の実現を考える」。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が発行する広報誌です。2021年冬春号の特集は、「私、の夢」「コロナ疲れを感じているあなたに」です。


>> P.9

地球で生きてる私たち〜WorldWomen'sNOW!〜第5回韓国(右)「愛の不時着」ロケ地①日本でも話題を集めたチキンのお店。(上)「愛の不時着」ロケ地②セリが第五中隊員たちと再会した場所。ソウルから2時間・忠州市の中央塔史跡公園。ブログ「OnemoreKorea」https://onemore-korea.site/月間10万アクセスを超える人気ブログ。エンタメ情報のほか、おいしいお店、写真映えスポット、ガイドブックには載っていない韓国人に人気の場所も充実。モクサル(首の肉)。おいしい店・食べ方をブログでも紹介中!大韓民国首都:ソウル主要産業:電気・電子機器、自動車、鉄鋼等人口:約5,178万人日韓間の人の往来は約885万人(2019年)で、姉妹都市提携数は163組。(外務省HPより)男女格差指数(GlobalGenderGapReport)順位は108位。*日本は121位(153か国中)移住のきっかけ・仕事2004年、韓国ドラマに魅了された私は韓国語の勉強を始め、韓国旅行を繰り返したのち、移住を決意。現地で仕事を見つけ、平日は会社員をしながら、おいしいお店を紹介する個人ブログを開設し、週末に記事を書き始めました。その後、コロナの影響で旅行者が減り、アクセス数も減ってしまったのですが、ドラマや映画の記事をメインに切り替えたところ、日本での韓国ドラマブームが再来し、アクセス数が3倍に!現在は、メディアでの執筆やイベント登壇の仕事も行うようになりました。韓国の魅力移住して一番良かったことは、大好きなドラマや映画などエンターテイメントが生活にあふれていること。そして、それを楽しむ韓国の方々の反応に直に触れることができることです。また、カード・電子マネー社会で、あらゆる場面でITが活用されている点は、とても便利。コロナ下でも地図アプリに薬局のマスクの在庫がリアルタイムで表示され、システムが構築されるスピードの速さには驚かされます。一方で、人と人の距離の近さに心温まることも多いです。毎日通う近くのチムジルバン(スーパー銭湯のようなところ)で、アジュンマ(おばさま)たちが「不便な思いをしていないか?」と気にかけてくれ、韓国のお母さんがいっぱいいるような感じに。今はコロナで閉鎖中で、会えず残念です。日本では「サムギョプサル」が人気ですが、韓国に来て、もっとおいしい部位があることを知りました。お店ごとに得意な部位があるので、それを注文することが大事!韓国の女性たちの今エンタメ業界では、脚本家は以前から女性が多かったのですが、最近では映画監督の活躍が目立ちます。日本で今年公開された「8「マルモイ2年生まれ、キム・ジヨン」「はちどり」ことばあつめ」はどれも女性監督作品です。そして、2016年頃から、社会的事件などをきっかけにフェミニズムに関する関心、「女性の生きづらさ」や「ジェンダーギャップ」についての問題意識が高まっています。韓国では社会的な問題についても意見を表現し、行動に移す人が多く、それにより、政治や世の中の仕組みが動き、社会が変わることも多いです。だからこそ意見を表すことの大事さを実感しているのだと思います。ドラマ「愛の不時着」・「椿の花咲く頃」「愛の不時着」はヒョンビン演じるリ・ジョンヒョクの素敵さと、第五中隊の仲間たちが面白いと話題になり、放送中はランチ時に隣の女性たちもジョンヒョクの話で盛り上がっているなど、ハマっている人が多かったですね。旅行が解禁になったら、是非、ロケ地巡りをしてみてください。ドラマのシーンがよみがえり、本当に楽しいひと時になると思います!実は、日本で「主人公ふたりの描かれ方がジェンダー的に新鮮」といった解説が多数出たのは、私含め、韓国ではかなり驚きでした。韓国ドラマでは、今の時代を反映した設定にすることが当たり前なので、日本でのこの反応は日本のドラマや社会の意識がアップデートされていないということの表れなのかもしれません。韓国では「愛の不時着」より大ヒットした「椿の花咲く頃」(2019下半期放映)も話題になりました。深いメッセージ性をもった脚本が秀逸で、「明日から頑張って生きよう」という気持ちにさせてくれる名作です。ラブストーリーだけではない、韓国ドラマの奥深さを知ることができるので、多くの方に見てもらいたいです。Misaソウル在住ブロガー。韓国エンジニアの日本就職支援のコンサルタントとして働きながら、ブログ&SNSで発信している。韓国で放送中のドラマ、最新映画をいち早く視聴してお届け中。TOPIK(韓国語能力試験)6級保有。9フォーラム通信2021冬春号


<< | < | > | >>