003【横浜連合婦人会館史を読む】横浜連合婦人会館史 100年のバトンを受けとる

「横浜連合婦人会館史」100年のバトンを受け取る(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)


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コラム渡辺たまさんとの邂逅~横浜を生きた女たち「この人は、だれ?」横浜市婦人会館から、男女共同参画センター横浜南に組織変更された2005年4月1日に、私は南太田のセンター横浜南に配属されました。出勤した私の席の真後ろの壁に、モノクロの肖像写真が掛かっていたのです。紋付に勲章をつけた女性の品の良い面差し。「婦人会館をつくった、渡辺たまさんよ」「へぇ……」そのとき、それ以上の探索をしなかったのは、「婦人会館をつくる」とはどれだけの大事業であるか、全く想像がつかなかったからでした。当時、私たち職員にとっての課題は、まだ耳慣れなかった「男女共同参画」をどんな形で具体的な事業にしていくか、ということ。まず取り組んだのが、女性の視点で地域と暮らしの安全網をつくろうというものでした。メインテーマになったのは、女性と防災です。ちょうど十年前に起きた阪神・淡路大震災の経験に学びながら、“もしも”のときに女性がどんな力を発揮できるのか。女性たちの“いつも(日常)”を安全網として見直そ横浜連合婦人会館史100年のバトンを受けとる172


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