001【表紙~本冊】横浜連合婦人会館史 100年のバトンを受けとる

「横浜連合婦人会館史」100年のバトンを受け取る(公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会)


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横浜連合婦人会館史100年のバトンを受けとる56〔原文の章題は、「インターナショナル・ウィメンスクラブと横浜連合婦人会との関係」〕横浜連合婦人会の諸事業中、特記し置きたい一事は、国際婦人会との友交関係なり。震災前に在りては、当市在駐の各国領事夫人を中心として上層部に属する外国婦人と少数の日本婦人を加えて国際的社交の一団をなせるが、同団に加盟するには諸種の条件を必要とし、極めて厳格なる制限を附せられたり。しかると大震火災に遭遇して、社交機関も自然休止状態となりたりしに、たまたまミセスモコックが国際婦人クラブを組織せんと発企し、種々奔走し、日本婦人側にもその相談を受けたるが、同クラブは極めて平民的のものにして、会員はその階級、人種如何を問わず広く網羅するの趣旨に出でたるより、日本側よりも十数名の入会者を算するに至れり。しかしてこの入会形式については、熟慮の上、個人加入を避けて、団体入会の方利便多きものと考えられしより、一日同案の下にミセスモコックと同列にて、横浜連合婦人会長故渡辺玉子夫人を自邸に訪問し、その趣旨のあるところを述べしに、非常なる賛意を表せられ、ここに同クラブと提携


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