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●横浜市男女共同参画センターの取り組みを紹介します事業レポート男女共同参画センター横浜北若い世代とともに〜トークイベント「みんなで話そう!生理のこと」1月末に、お笑いコンビ、フォーリンラブのバービーさんと性教育YouTuberのシオリーヌさんをお招きし、生理への理解を広めるトークイベントを開催しました。来場者の4割近くは10〜20代で、お二人の軽快なトークを楽しみながらも、テーマに真剣に向き合っていました。シオリーヌさんのオープニングトークでは、助産師として働いていた病棟での避妊指導に限界を感じ、YouTubeを使って若い世代に基礎的な性の知識を届ける活動を始めたことが語られました。セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツの視点と正しい性知識を伝えることで、若者の主体的な意思決定を支援していると言います。第二部では、バービーさんが女性のからだや性の健康について発信し始めたきっかけや、生理についてのご自身や視聴者からのエピソードなど、笑いを交えたトークが展開されました。親子での参加者が多い中、バービーさんからは困ったときには婦人科を受診すること、また主体性をもって自分のからだと向き合うことが大事、とのメッセージをいただきました。事業本部事業企画課第三部では、イベントに向けて生理について学んできた、横浜市立大学国際教養学部佐藤響子ゼミから3人のゼミ生が登壇し、ゼミでの学習や活動を紹介するとともに、気軽に生理について話せる社会、体調不良の時には授業や仕事を休める社会であってほしい、と締めくくりました。参加者の声●共感するポイントが多く、カラダの向き合い方を聞いて勇気をもらえた。●生理やカラダのことを楽しく軽快にお話ができる「理想の社会の縮図」のようなイベントが、社会全体にも広がってほしい。●学生(若い人たち)がカラダについて話せる場ができつつあるのが頼もしく思いました。特別協賛:中外製薬株式会社協力:横浜市立大学国際教養学部佐藤響子ゼミ単身世帯の住まいの状況・ニーズ調査2021年度の「単身女性の住まいのヒアリング調査」の結果をふまえ、横浜市内で一人暮らしをしている現役世代500人に、ウェブアンケート調査を実施しました。ジェンダー格差の有無や、男性単身者の抱える課題等も把握するため、すべての性別(男性、女性、その他)を調査対象としました。調査の結果、住居費負担率(月収に対する住居費の割合)の平均は、男性と比べて女性の方が高く(男性25.7%、女性29.1%)、賃貸住宅に住んでいる女性や非正規雇用の女性の住居費負担率は30%を超えていました。一方、病気のときに頼れる相手が「いない」と回答した者が、男性では60%と女性よりも14ポイント高く、男性の孤立の問題も浮かび上がりました。また、回答者の約7割が、住まいについての公的なサポートがあれば利用したいと考えていることもわかりました。調査報告書はHPからダウンロードができます。調査結果を基に、報告会を開催する予定です(2023年8月頃予定)。調査概要対象者横浜市在住の現役世代(35歳〜60歳)の一人暮らしの方500人調査方法ウェブアンケート調査アンケート実施期間2022年11月〜12月質問項目住まいの形態、住宅の広さ・間取り・築年数、住宅にかかる費用、住居費負担率、コロナ下での住まいへの影響、住まいで感じた不安や危険、防犯上意識してきたこと、病気になった時に頼れる相手、住まいについての困りごと、希望する住まいのサポートや仕組み等調査監修者葛西リサさん(追手門学院大学准教授)フォーラム通信2023夏秋号14