「フォーラム通信」2018年春号

「横浜から男女共同参画社会の実現を考える」。公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会が発行する広報誌です。2018年春号の特集は、「世の中は“息苦しく”なっている?」


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REPORT事業レポート グループ終了後、メンバーから「自分の安全は自分で決めていいんだと思えた」「自分はおかしな反応をしたのではないとわかった」「本などで情報を得るのも助けになるが、見守ってくれる人のなかで安心して聞いたり学んだりした生の言葉は、からだ全体に響いた」「トラウマと向き合うのはずっと苦しい作業だったけど、トラウマの整理と癒しは別の方向から広げていくこともできるんだなと思った」「メンバーに元気になってもらいたいな、という気持ちを、自分にも向けられるようになった」「日常の行動範囲が広がった」など、たくさんのコメントが寄せられました。 ここ数年、法改正を含め、性暴力をめぐる状況が大きく変化しています。さまざまな記憶が刺激されたり、ひっそりとしまっていた体験や気持ちに触れてみたくなったりすることもあるかもしれません。そんなときはどうぞ、相談センタ-にお電話ください。生き抜いてきた私をねぎらいほめてあげる、優しい時間   性的な傷つきを体験した女性のためのセルフケアグループ「そよら」 「そよら」は、そよ吹く風を思わせる音の響きに複数を表す「ら」をつけた造語です。痛みとともに生きるためにたくさんの知恵をしぼって暮らす人たちが、ひととき集い、ゆっくりと呼吸して心身を休められる時間になるように…と名づけました。 グループは、性暴力とその影響についての情報提供とワーク(アートなど)を二本柱とした全5回のプログラムに沿って進みます。圧倒されるような体験に遭遇した瞬間とその後に、私たちの心身に起こること(トラウマ反応)について知り、賢い戦略を使って生き抜いてきたこれまでの道のり、そしてその上にある「今とこれから」を、ことばや色、絵などで表現しながら分かち合い、希望を紡ぎ合う時間です。グループで大切にしているのは、安全・安心感と、メンバーそれぞれが自分の内にある力をありのままに感じられることです。*「そよら」は2018年度も実施予定。 詳細はHPまたはお問合せください。 相談センタ- ☎045-862-5058『性的な傷つきを体験した女性のためのセルフケアグループ そよら実施報告書』HPで公開しています。心とからだと生き方の電話相談日常生活で直面する、さまざまな問題についてのご相談をお受けします。家族関係、生き方、性に関する傷つき、配偶者や交際相手からの暴力など、まずはお電話でご相談ください。☎045-871-80809:00∼16:00(毎日)    ※第4木曜、年末年始を除く18:00∼20:00(月曜・金曜) ※祝日、年末年始を除く横浜市男女共同参画センターの取組を紹介しますフォーラム(戸塚)フォーラム通信2018春号 10


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