
“女の子”と認めてもらえない7歳のサシャと、子どもの自由と幸せを守りたいと願う母。
一つの家族の〈ゆずれない闘い〉を映した心震えるドキュメンタリー。
映画上映終了後には、
遠藤まめたさん(一般社団法人にじーず代表)によるトークがあります。
映画の内容を受けて、LGBTQの理解を深めアライ(理解者)になるためには、などについてお話いただきます。
【上映スケジュール】
10:00~11:30 映画「リトル・ガール」上映
11:30~11:40 休憩
11:40~12:30 遠藤まめたさんのトーク
【映画「リトル・ガール」あらすじ】
フランス北部、エーヌ県に住む少女・サシャ。出生時、彼女に割り当てられた性別は“男性”だったが、2歳を過ぎた頃から自分は女の子であると訴えてきた。しかし、学校へスカートを穿いて通うことは認められず、バレエ教室では男の子の衣装を着せられる。男子からは「女っぽい」と言われ、女子からは「男のくせに」と疎外され、社会はサシャを他の子どもと同じように扱わない……。
トランスジェンダーのアイデンティティは、肉体が成長する思春期ではなく幼少期で自覚されることについて取材を始めた監督は、サシャの母親カリーヌに出会った。長年、彼女は自分たちを救ってくれる人を探し続けて疲弊していたが、ある小児精神科医との出会いによって、それまでの不安や罪悪感から解き放たれる。そして、他の同じ年代の子どもと同様にサシャが送るべき幸せな子供時代を過ごせるよう、彼女の個性を受け入れさせるために学校や周囲へ働きかける。まだ幼く自分の身を守る術を持たないサシャに対するカリーヌと家族の献身、言葉少なに訴えるサシャ本人の真っ直ぐな瞳と強い意志が観る者の心を震わせる。
2020年製作/85分/G/フランス
原題:Petite fille
配給:サンリスフィルム
【トーク:遠藤まめたさんプロフィール】
1987年埼玉県生まれ。一般社団法人にじーず代表。トランスジェンダー当事者としての自らの体験をきっかけにLGBTの子ども・若者支援に関わる。近著に「教師だから知っておきたいLGBT入門」(ほんの森出版)ほか。
※プライド月間とは、毎年6月に世界各地でLGBTの権利を啓発するイベントが開催される期間のことです。