女性の仕事・起業・心とからだの健康支援・DV相談・セクハラなど性差別の申出・パソコン講座、子育て支援等の事業、施設貸出を行っている横浜市の男女共同参画センターです。

毎週火曜・金曜13:00~予約のいらないストレッチクラス 520円@あざみ野



防災


協会設立30周年 記念式典・イベントを11月12日に開催しました【報告レポート】

30周年記念ロゴ

(公財)横浜市男女共同参画推進協会は、2017年10月、設立30周年を迎えました。
皆さまのあたたかなご支援に感謝をこめ、記念式典&イベントを開催し、これまでの歩みのふりかえりと未来への展望をまとめた、記念誌を発行しました。


記念式典&イベント
「男女共同参画の未来図 ~ワタシが変える、地域が変わる」開催報告


11月12日(日)、(公財)横浜市男女共同参画推進協会設立30周年記念式典&イベント「男女共同参画の未来図2025 ~ワタシ が変える、地域が変わる」を情文ホールにて開催。
175人の方にご参加いただきました。


■キーノートスピーチ 2025年問題のポイント

●人口減少・少子高齢化が進み、日本人の約5人に1人が75歳以上となる。
労働者人口の不足は、GDP成長率によって変わりうるが、少なくとも500万人、多く見積もると1,200万人以上といわれている。

●経済界では、女性やシニア、外国人等の労働力に期待が寄せられている。
一方で、長時間労働、非正規雇用の増加、男女の賃金格差などの課題が残されており、家事・育児・介護の負担は女性にかかったままである。

●高齢化に伴い、地域社会への役割期待は高まっているが、共働き世代が増え、長時間労働の解消も進まない。
今後だれがどのように地域活動を担えるのかも課題である。


■キーノートスピーカー/モデレーター

江原由美子



(横浜国立大学教授) 江原由美子(横浜国立大学教授)
横浜生まれ、ジェンダー論、理論社会学が専門。2017年3月まで首都大学東京の理事 ・副学長を務める。
現在は横浜市男女共同参画審議会会長として、男女共同参画推進の施策づくりに貢献している。


■パネルディスカッション 登壇者

稲垣えみ子(元新聞記者) 稲垣えみ子(元新聞記者)
50歳を機に「死に向かい、閉じていくこと、手放すことを身につけたい 」との思いから朝日新聞社を退社。
高級マンションから築45年の風呂なし・ワンルームマンションに転居した。著書に『 魂の退社』『寂しい生活』など。
小栗ショウコ(認定NPO法人あっとほーむ代表) 小栗ショウコ(認定NPO法人あっとほーむ代表)
1998年に夜間保育と学童保育所が一体になった「 あっとほーむ」を横浜市都筑区に開設。
以来、働く女性とその家族の支援に携わる。
2014年浜銀総研ビジネスウー マンアワード大賞受賞、2015年横浜市男女共同参画貢献推進賞受賞。
小幡浩之(イケア港北店人事部長)
小幡浩之(イケア港北店人事部長)
理化学研究所等を経て、2013年にイケア立川店の立ち 上げにかかわる採用責任者として入社。
以来、一貫して人材開発・採用・育成・ダイバーシティ&インクルージョンなど人 事部門に携わる。

■テーマ1 価値観


―「自由に人生を生きられる」と思える社会にするために、私たちはどんな価値観を持てばいいか。
稲垣:
・お金を基準に考えると、社会は拡大か ら縮小へと転換している。高齢者を地域で支えるために、私自身が実行しているのはあいさつ。近所でよく会う人に「こんにちは 」と声をかけると、とても喜ばれる。それだけ高齢者が孤独とも言える。 ・高齢者が憩う場所、自分たちの住む町に貢献したい という思いから、買い物は地域の個人商店を使うことにしている。私たちは、ほんの小さな行動で世界を変えられるかもしれな い 。

小栗:
・「みんな違ってみんないい」という言葉がある。学校で子どもたちがよく教わる詩の一節である。でも成長するにつれ私たちは「なぜみんなと同じようにできないの?」と周囲と比べられ、型に押し込められる 。女性は「結婚しろ」「子どもを産め」という圧力を受ける。何歳になっても「みんな違っていいんだよ。あなたはあなた らしく 」というメッセージが必要だと感じる。

小幡:
・イケアには、”Lead Myself”(自分をどう導くか)、”Be yourself”(いかに自分らしくやるか)という理念がある。また”OPEN IKEA”といって、世界中どのポジションにでもチャレンジできる社内公募制度が設けられている。自分の人生を自分で切り開こうという意思が求められている。

 

江原:
三人の話に共通するキーワードは“自分らしさ”といえる。人と違って いい、自分らしくキャリアや暮らしを築いていこうというメッセージを受け取った。勇気を持って一歩踏み出すことで、違う景色が見えてくるかもしれない。

■テーマ2 多様な働き方


― 女性活躍推進が求められる一方、家事や育児の負担は女性にかかったままである。
多様で持続可能な働き方をどのように実現できるか。
小幡:
・イケアは2014年に同一労働同一賃金を導入した。パートやアルバイトを全員正社員化し、同じ内容の福利厚生を提供している。最初は「扶養の範囲で働きたいから」と退職する人もいたが、最近、社員にイケアを選んだ理由を聞いたら「ベネフィット(福利厚生)」と答える人が多かった。徐々に社会は変わっており、私たちの考え方が受け入れられていると実感した。また、短時間勤務の社員は他の仕事もしている人もいる。夢を追いながら、生活の保障を得られている。
・イケアではパタニティ・リーブ(男性の育児休業取得)は当たり前で、むしろ社員は“取らなきゃ損 ”と考えている。育休を1年間取得した男性マネージャーもいる。イケア発祥の地であるスウェーデンは、昔から共働きで、男女双方で子育てをする文化である。スウェーデンは人口1,000万を切っており、日本と同じ、労働力人口減少の課題を抱えている。日本においても、女性の活躍はもちろん、男性が子育てに関われるような施策が求められているといえる。

稲垣:
・日本の会社も変わろうとしているが現実は難しい。会社で決定権をにぎっている層は、かつての常識のなかを勝ち抜いてきた人たち。時代は急速に変化しているのに、彼らはひと昔前の成功体験がまだ有効だと思っている。正直なところ、上方向から会社が変わっていくことはないと思う。
・名もなき社員が仲間を作って、会社に要求を訴えていくことが会社のためにもなる。今私たちが感じている“働きにくさ”に、社会をよりよくするためのヒ ントがつまっている。

小栗:
・あっとほーむを立ち上げた20年前は、いわゆる均等法世代の“バリキャリ 女性”が主な利用者だった。今は、仕事と子育てをバランスよく、自分の時間も持ちたい“バランス型夫婦”が増えている。お迎えの半分以上が父親である。
・週に1回あっとほーむを利用して、夫婦二人きりで食事をするのが楽し み だという利用者がいる。「夜間保育って最高!!」と言ってくれた。うれしいが、そんなふうに思える人はまだほんの一部。 子どもを預けて働くことにどうしても罪悪感を持ってしまう利用者もいる。預けられる子どもは決して「かわいそう」ではない 。あっとほーむでは、おうちのような環境で仲間といっしょに遊び、ごはんを食べ、関わり合いのあるなかで育っている。
・「頼れる人が近くにいなくて不安」「仕事と子育てに追い立てられて、毎日どうしようもなくつらい」という声を母親たちからよく聞く。これでは少子化が進むばかり。働くか、子どもを持つかは人それぞれだが、希望する人が2人目、3人目も産めるような社会づくりが必要である。

■テーマ3 「生き方、自由自在。」を叶えるために


― 今日のテーマ「生き方、自由自在。」が叶う社会にするためには、
次世代に男女共同参画の理念をどう伝え、私たち一人ひとりがどう行動できるか。
小栗:
・今日ここに来てくださったのは、だれかに必要とされたい、役に立ちたいと思っている人たちだと思う。今できることはたくさんある。重要なのは、地域で、できることをできる範囲でやっていくこと。自分の子どもや孫、兄弟姉妹を助ける気持ちで周囲の人を助けてほしい。お金がある人は寄附、時間がある人はボランティア、アイディアがある人はそれを提供するなど、多様な関わり方があるといい。

小幡:
・同僚は外国人が多いが「ここで帰るの!?」というタイミングでも、定時になれば帰宅する。「妻が妊娠しているから僕は17時に帰るよ、離婚されちゃうからね」と言っていた。日本人は真面目だが、自分の人生を大切にする気持ちを持つことも必要。
・イケア・ジャパンの女性管理職割合は50%。女性のマネージャーに話を聞いたら、「子どもを見る日は早く退社するよ」と夫に職場で宣言してもらっていると。意外にも、宣言してみると周囲は理解して、すんなり受け入れてくれたそうだ。主張することは大事だと思う。

稲垣:
・社会が縮小するなかでは、自分が持っている資源を抱え込みたい気持ちになり、他人に協力したり、分け与えることに二の足を踏んでしまう。この負のスパイラルが問題だと感じている。
・私は地域に “チーム稲垣”を作っている。私のアフロを整えてくれる美容師さん、豆腐屋さん、米屋さん、カフェの店主、お風呂屋さん・・この人たちを失うと、私の生活は成り立たない。だからそういう場所では気前よくお金を使ったり、感じよく挨拶したり 、頂きものをおすそ分けしたり。身近な場所においては、私は安倍首相よりも有力者では?と思う(笑)。私たちは、自分の周りを 自分の力でよくすることができる。

江原:
必要なことを主張し、周囲に要求していくことは、自分だけでなく周りの人の生き方を自由にすると感じた。

― 最後に一言ずつメッセージをいただきたい。
稲垣:
いろいろな人がそれぞれの立場で、“勝手にやりまくる”ことが大切 。 失敗してもいい。チャレンジしてほしい。

小幡:
人事制度のことなど、何か力になれることがあればぜひ声をかけてほしい。

小栗:
「やりたいことをやろう」と言われても「私には無理」と感じてしまう人もいるかもしれない。背中を押してくれる存在が必要。周囲に背中を押してもらいつつ、自分もだれかの背中を押してあげる。そんな存在になって、思うように人生を生きてほしい。


フォトアルバム


↓クリックするとページが開き、自動でスライドショーが流れます
設立30周年フォトアルバム 設立30周年フォトアルバム

(公財)横浜市男女共同参画推進協会 設立30周年 フォトアルバム



記念誌


30周年記念誌 30周年記念誌 B5版32ページ

公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会 設立30周年記念誌 未来へのタネをまく(PDF約7MB)


時代の変化と当協会のこれまでの歩みをふりかえると同時に、未来への展望をまとめた記念冊子を作成しました。
発行部数:700部


このページのトップへ
横浜市男女共同参画推進協会
(公財)横浜市男女共同参画推進協会
このサイトについて
横浜市の男女共同参画センター3館は(公財)横浜市男女共同参画推進協会が
指定管理者として管理・運営しています。
Get Adobe Reader
当サイトにはADOBE READERが必要なコンテンツがあります。お持ちでない場合はダウンロードしてください。 [edit]