「連合通信・隔日版」 2009年7月14日付

若い女性に就労支援/横浜市の男女共同参画センター

   これまで「家事手伝い」とされ問題が見えづらかった、いわゆる「ニート」状態にある若年女性の就労を支援しようと、男女共同参画センター横浜は5月末から7月にかけて「ガールズ編パソコン+しごと準備講座」を無料で実施。20〜30代の女性19人が参加した。

 この取り組みは、女性団体「ふぇみん婦人民主クラブ」が7月11日〜12日、女性の貧困をテーマに開いたシンポジウムの分科会で報告された。

 同センターではこの間、母子家庭の母親やDV被害者向けのパソコン講座、就労応援イベントが行われてきた。そのなかで、学校にも職場にも属していない若年女性たちも生活に困難を抱えていることが分かり、昨年秋には「若年女性無業者の生活状況調査」を実施した。

 調査からは、回答者の約9割が働いた経験があると答えるなど「働いていない状態」と「非正規雇用で短期間働く状態」を繰り返している現状がうかがえた。

 また、生活上の困難な体験について尋ねたところ、「職場の人間関係でトラブルがあった」「学校でいじめられた」「精神科に通院」「親からの支配・期待が重荷だった」などの項目が上位を占めた。複数回答で1人平均4項目にマルがつき、重層的に問題を抱えていた。

 対人関係に大きな不安を感じながらも「働きたい」と思っているが、現在の若者就労支援の手が女性たちになかなか届いていないことが明らかになった。

きめ細かな工夫も

   講座には定員の倍に上る応募があった。受講者の平均年齢は28歳。5月下旬から7月初旬にかけて16回にわたり行われた。

 前半はパソコンの基本スキルを学ぶ講座。後半の「しごと準備講座」では、仕事探しに向けて自分を表現したり、呼吸とリラックス、からだほぐし、目標を語る交流会も。あわせて、若者支援のNPOを招き働くことをめぐる法律相談会や、メイク講座、履歴書用の写真撮影会も行われた。

 昼夜逆転の生活を送っていたり精神科に通院中の人も多かったことから、講座の開始を午後からにしたり、女性のパソコン講師を3人つけるなどきめ細かい態勢をとった。

 参加者からは「外に出ることができた」「同じ立場の人と出会えた」「働けないのは必ずしも自分がだめなせいではないとわかった」との感想が出された。

 同センターの小園弥生さんは「プレッシャーに苦しまず、仲間に出会い、相談できる場やつながりをもってほしい。安心して参加できる場を提供していきたい」と語っている。

※参考「横浜発 ガールズ応援サイト」